Мир(ミル)

正義のヒーロー達が悪の組織を倒して

めでたしって言うよくあるストーリー

「敵はどんどん倒して次の場面へ進もう」

「だって相手は悪い奴だから」

 

そう思えたら楽だろうな

だって知れば知るほど

そこにいるのは人間ばかりで

嫌になる

 

По-русски(ロシア語では)

 

世界と平和とは同じ言葉のはずなのに

悪い夢のような現実に

一人空を仰ぐ

 

何ができたのだろう?

大きすぎる流れの中で

遠い空へ今は祈る

当たり前の幸せを

 

(敵の残党はなんで立ち向かって来るんだろう)

(もう諦めて逃げればいいのに)

遠い世界の話だ

じゃなきゃ作り話だと

心の端で思いこんでいた

 

本当に都合がいいよな

秒針の音聞きながら

眠れない夜

自分が時々嫌になる

 

何かが違ったら

そこにいたのは私だった

かもしれないと思いながら

もう一度画面を見る

 

カモメの羽ばたきが

どこかで世界を変えるなら

遠い空へ向けて歌う

私なりの綺麗事を

 

何も見たくない聞きたくないよ

優しいキレイなものだけを見ていたいと

嫌がる心で

彼の愚行と掲げた正義

失われた価値と私の無力も

確と見る

世界と平和とは同じ言葉のはずなのに

悪い夢のような現実に

一人空を仰ぐ

 

カモメの羽ばたきが

どこかで世界を変えるなら

遠い空へ向けて歌う

ひまわりの咲く場所へ

 

朝起きて欠伸をする

疲れ切って夜眠る

そしてまた明日が来る

当たり前の幸せを